小学生の将来就きたい職業TOP10にもランクインしている「保育士」
充実感・やりがいもある一方、日々の業務の忙しさから
「保育士向いてないよ!」
「もう辞めてしまいたい!」
と思ったことがある保育士さんは少なくないでしょう。
本記事では保育士さんが辞めたくなる理由・やめたくなったらどうすればよいかなどの対処法・考え方をご紹介していきます。
現役保育士のわたしの体験をもとに保育士を辞めてよかったこと・後悔したこともご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
保育士の離職率は?
全国保育協議会による「新卒保育士」に限定した調査(2009年)によると新卒の離職者は25%です。
4人に1人と高く、さらに3年後には約半数が離職してしまうというデータもあります。
全職種平均の離職率が15%なので、かなり高いと言えるでしょう。
よくある理由12選
「保育士を辞めたい・・」と思ってしまう、よくある理由をまとめました。
状況ごとに簡単な対処法もご紹介していきます。参考にしてみてくださいね。
①人間関係・パワハラ
厚生労働省のデータによると退職者の33.5%が職場の人間関係を理由に退職していることがわかっています。
わたしも一年目と言うだけで「できないやつ」とみられてレッテルを貼られてやることなすこと否定されました。
「なんでこんな言い方をされなきゃいけないの・・?」と思い悩んだことも。
先輩保育士や園長の「パワハラ」が原因で、辞めたいと感じる方もいるでしょう。
たとえば「子供のリーダーになるべきなのに子供にうまく動いてもらえない」「社会人として未熟」などで大きな声で怒鳴られたり長時間説教されたりすれば誰でも辞めたいですよね。
パワハラを受けたら〜自分の身を守ることが最優先〜
労働基準監督署に言う必要があります。
その際、音声・日記などの記録を残しておくとスムーズですよ。
転職してしまうことも一つです。
②お給料が安い
他職種に比べて、保育士の給与はやすい傾向にあります。
「子供の命を預かる」という責任やプレッシャーの重さに対して対価が見合ってないと感じる方は多くいらっしゃるでしょう。
また保育士は指導案・おたより・壁面制作・行事準備など、とにかくやることがたくさんあり、業務時間内に終わるケースはまれです。
職員の中で業務を分担するなど、保育園全体で残業しないような取り組みがされていても、若手保育士が周囲の人に「手伝ってください」などとなかなか言い出せない場面も多いです。
給与が低く、残業しても残業代は発生せず、業務も減らないとなれば、その職場で長く働き続けたいとは思えないでしょう。
このブログでは転職することなく、今の保育園でお給料25%上げたわたしのお話もしています。
よければご一読くださいね。
③仕事量が多い
厚生労働省の調査によりますと勤続8年未満で辞めてしまう方が多い傾向にあります。
職員の入れ替わりも激しく、どの園も人手不足を抱えています。
にもかかわらず、人手不足の中でも保育園を運営していかなければならないため、業務の負担は必然的に保育士に重くのしかかってしまうのが現実。
ただでさえ業務が多い保育士にとっては「過労死させる気か!?」と感じ、辞めたくなることもあるでしょう。
それなのにこともあろうに先輩保育士が新卒保育士に業務を押し付けるなど、日常茶飯事ですからね。
このブログでは絶対に定時退社する私の仕事術も公開しています。
保育士仕事多すぎ!?お仕事術紹介〜これであなたも定時退社〜【現役保育士直伝】
よければご一読くださいね。
④クレーム・保護者対応
保護者対応ではクレームが多いことやコミュニケーションが取りづらい場合も挙げられます。
「うちの子は肌が荒れやすいからこまめにスタイを変えて」と言い方がキツイ保護者もいれば、降園後に「オムツが濡れたのでオムツ交換してくださ〜い」と保育園にUターンしてきて、過剰な要求をしてくるご家庭もあります・・。
悪気がないのがさらに困りもの。
保護者からのクレームに追われたり、よくない噂を保護者間で広められたりすると、不安や悲しみから「保育園に行きたくない」「保育士を辞めてしまいたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
「クレームになったらどうしよう」「へんな噂を流されたらどうしよう」とネガティブに考えるとどんどん自信がなくなり、負のループに陥ってしまいます。
保育士を続ける理由が見えなくなり、精神的に疲れてしまう保育士さんも多いです。
⑤責任が重い
子供の命を預かる保育士の仕事は、責任が重い仕事です。
たとえば、少し目を離したスキに「噛みつき」が起こった日には、自分自身だけでなく、保育園全体の責任問題になることもあります。
また、全国的に保育園での事故や虐待のニュースが取り沙汰されるなど、世間の保育者に対する視線も厳しいものとなっています。
逮捕の3保育士 保護者らへの謝罪の手紙拒否「まとまらず書けない」 https://t.co/Z3kDWPlAVf
— Share News Japan (@sharenewsjapan1) December 8, 2022
そうした中、責任を一身に引き受ける保育士は、日々精神を擦り切らしながら保育にあたっています。
本来は子供達に本来であれは指導すべきことも「不適切保育になるのでは」という不安から、なかなか言い出せずにやきもきする保育士も多いのが実情。
不適切保育か不安に思う時は
稲森和夫さんの「生きる」を読んでみる。
わたしも不適切保育が話題になった時期、神経が過敏になりました。
「人として正しいことを行なっていれば自然と道は開ける」
稲盛和夫さんの言葉に大いに救われたんですよね。
自分が子供たちを指導する時に「今の指導は人として正しいか?」と自分を客観的に判断することで、「それはだめだよ、今度からこうしてくれるかな?」などと自信を持って保育にあたれるようになりました。
⑥ピアノが弾けない
ピアノが弾けないことも、保育士を辞めたい理由になることは多いです。
保育園によっては、ピアノに力を入れている場合もあるでしょう。
かくいう私の園がそうです。
朝のお集まり、給食、お帰りのお集まりなど毎日ピアノを弾くシーンが多くがあります。
いくら子供たちのことが好きでも、ピアノだけは独学で弾くには限界があります。
「そもそもピアノを触ったことがない」と言う人からすると、ピアノが弾けないことは大きな悩みとなるでしょう。
また、ピアノが弾けないことに対して厳しい指導を受けることがあり「いっそのこと保育士を辞めてしまいたい!」と思い詰めてしまう方もいらっしゃるでしょう。
私の園の新卒ちゃんもピアノが全くできず、陰で「あの子いつピアノ弾くんですか?」と笑い物にされています。(いずれやる気を出してくれると信じて私が庇って全部弾いています・・!)
保育士を辞めたくなったら〜ピアノが弾けない〜
解決策を二つ挙げておきますね。
①ピアノ教室に通って練習してみる
私は人生でピアノを習ったことがありませんでした。
保育士になってからピアノ教室に通いましたよ。
朝も早く出勤してピアノの練習をしていました。
園児の前で引くイメトレにもなりますしね。
私が一生懸命だったので、周囲の目が変わり、一目置かれるようになりました。
ピアノの先生曰く、生涯の趣味になる人も多いらしいですよ♪
②ピアノを重要視していない保育園に転職する
わたしの保育士仲間の園はピアノを重視しません。
PCやタブレットで音楽を流しています。
一度見学に行かせてもらいました。
友人は子供たちとエビカニクスを一緒に踊っていましたよ。
子供達も「先生が一緒に歌って踊ってくれる!」ととっても嬉しそうで印象的でした。
他にも病棟保育士など、ピアノ不要で保育をできる職場はたくさんあります。
悩んでいる方は、一度、どんな職種があるのか求人情報を見てみることをオススメします。
⑦体力的にきつい
子供相手の仕事は思った以上に体力を消費するため、体力の限界で「辞めたい!」という保育士さんもいるでしょう。
炎天下の遊びの見守り、行事の準備、喧嘩の仲裁、泣き止まない赤ちゃんのおんぶに抱っこ・・、体力的に大変なことは多くあります。
日中のお仕事以外にも職場内の人間関係に支障をきたすと、心も擦り切れて、どんなに体力自慢の保育士さんでも疲弊してしまいます。
体力的・精神的にも疲労が重なると、精神面にも影響をきたし、辞めたいと感じるようになることもあるでしょう。
⑧休みが取りにくい
保育の現場では人手不足が続いている場合など、休みにくい状況があると思います。
たとえば有給休暇の制度があったとしても、多くの方は長期休みを取ると迷惑がかかることを懸念してなかなか休みが取れません。
長い休みがなければ旅行なども難しいですよね。
わたしの友人保育士は運動会の翌日に結婚式をする、などハードスケジュールでしたよ。
本当は運動会の日が大安吉日だからその日に結婚式をやりたかった、と嘆いていました。
このように思うように、自分の思うように休みが取れないとストレスが溜まります。
⑨自信がない・向いていない
保育士は多忙な上に責任が重く、周りからのプレッシャーもかかる仕事です。
仕事をそつなくこなす先輩やベテラン保育士と自分を比較して、以下のように落ち込んだり自分を責めたりする方もいるかもしれません。
「言われたことすらできない・・」
「なんだか、わたしだけ注意されてる」
「園長から「できないやつ」とターゲティングされてる」
「そもそも自分は保育士に向いていないのでは?」
若手だからこそ園長や声の大きい人に目をつけられて、必要以上に叱責をされることで自信を失う人は多いでしょう。
上司から建設的なフィードバックを受けたり褒められたりする機会が少ないと、どんどんネガティブな発想になり「辞めたい」と思うものです。
保育士をやめたくなったとき〜自信がない・向いていない〜
先輩保育士や上司相談できる環境なのであれば。感じていることや悩んでいることを正直に相談することがおすすめです。
自信につながるような前向きなアドバイスをもらえることもあります。
その際に「自分が悪いんですが・・このようなことに困っています。」と自責型の質問するようにしてくださいね。
新卒一年目から「〇〇さん(一年上の先輩)は仕事ができない!」と先輩の悪口言って、総スカンをくらった保育士を知っています・・。
ただ、今の職場が先輩からフィードバックをもらえない環境の場合は転職を考えてみるのも良いでしょう。
その場合「保育士を辞めたいのか」「今の環境だけが原因か?」をよく考えた上で転職先を決めていってくださいね。
10. 人生のライフイベント(結婚・妊娠・出産)
「結婚や妊娠」「出産・子育て」などを機に退職を考える保育士も多いです。
厚生労働用のアンケート調査によりますと、退職者の22.3%が「妊娠・出産」13.5%が「子育て・家事」が理由で保育士を辞めています。
妊娠後・出産後も同じ職場で働き続けたいと考える場合、産休や育休取得を考えるのが普通でしょう。
しかし、現実には人手不足から産休・育休の取得の際に嫌な顔をされるケースが少なくないようです。
また、妊娠中に激務の職場で働き続けることは、へたをすると胎児の命に関わります。
無事に子供が産まれた後も、子供の急な熱や体調不良でお休みしなければならない状況が続きます。
保育士なのに、保育士の子供の育児に理解がない園って本当にありますからね。
わたしの子持ち友人保育士の園では友人が息子の熱で早退しようとすると
あからさまに嫌な顔をされて「え、また帰るの?」と言われるそうです・・。
このような現実から、仕方なく退職失せざるを得ない保育士さんは少なくないのです。
保育士を辞めたくなった時〜結婚・妊娠・出産・子育て〜
もし、結婚・妊娠・出産・子育てで辞めたいと感じたら、まず主任や園長に相談してみましょう。
理解してもらえる職場であれば「時短勤務」にしてくれたり「クラス担任を外してくれたり」と今後のために働きやすい方法を提案してもらえることもあります。
わたしも子育てを理由に一時期フルタイムからパートに移動しました。
その際は自分から「このようなことで困っているが辞職したくはない、パートにしてほしい」とお願いしましたよ。
11. 体調不良
怪我や病気、体調不良などで「保育士を辞めたい」と考える方も少なくありません。
厚生労働省のアンケート調査によると、退職者の「20.6%」の人が体調不良を原因に退職しています。
繰り返しになりますが、保育士は体力が必要な仕事です。
そのため、怪我や体調不良を抱えて働いていると、症状が悪化し復帰するのに時間がかかってしまうことも。
私の園でも重度の喘息持ちの保育士がいましたが、体力的にかなり厳しいようで・・結局辞職してしまいました。
「これ以上は続けられない」とやむを得ない理由で退職を決意する保育士も多くいます。
辞めたくなった時〜体調不良〜
もし怪我や病気などが原因で辞めたいとなった場合、まず主任や園長に相談してみましょう。
場合によっては「負担が少ない働き方を提案してくれる」こともありますし、「休養を取れるように調整してくれる」こともあります。
それでも改善されない場合は状況によっては休職の相談をするか、無理せず転職を考えましょう。
体力的に大変なのであれば、小規模保育園はおすすめです。
12. 子供が苦手
昔から子供が好きで、保育士を目指したと言う方は多いのではないでしょうか?
しかしいざ保育現場に出てみると仕事の激務具合や責任の重さから心に余裕がなくなり、普段は可愛いと思える子供たちに「かわいいと思える余裕がない」と感じてしまうことも。
さらに子供は発達と共にできることが増えてきて、できないことや分からないこと、いらんことしぃをして仕事を増やされ・・。
ただでさえ仕事が多いのに、子供のいらんことしぃのせいでさらに仕事が増え「ケガをさせないように」「限られた時間の中で業務をこなさなければ」と気を張って保育をしていると、子どもにイライラもしてしまいますよね。
その結果「自分は子供が苦手かもしれない」「自分は保育士に向いていない」と思い詰めて、辞めてしまう方もいるのです。
保育士を辞めたくなった時は〜子供が苦手〜
もし、「子供が苦手かも」と思って辞めたい場合は、まず同僚や周囲の人に相談してみましょう。
前向きなアドバイスをもらえる場合もありますし、場合によっては業務負担の軽減をしてもらえることもあります。
わたしは辛い時はよく「保育士は指数ビジネス。出社して指数にカウントされるだけで百点満点」と自分に言い聞かせていました。
本当に辛い時には意識を低くして、時の流れに身を任せるのもアリだと思います。
とはいえ、それでも今の職場を離れたいと言う場合は思い切って環境を変えてみるのも一つの手です。
特に、小規模保育園ではじっくりこどもと関われるのでおすすめです。
私は園児数100人規模のマンモス保育園に在籍していましたが、
小規模保育園では「こんなに保育に集中できるの!?一人一人を尊重できるの!?」
と驚きを隠せませんでした。
辞めてよかったこと・後悔したこと
ここでは辞めてよかったこと・後悔したことをお話ししていきます。
①辞めてよかったこと
◎職場の人間関係からの解放
◎心のゆとり
◎サビ残がなくなった
◎お給料や待遇が上がった
辞める前は常に気を張って心身ともにしんどいと感じることが多くても、保育園を辞めることで気持ちに余裕が生まれます。
わたしも一時期は保育士を辞めて専業主婦になったこともありましたが、保育園を辞めて半年もすると「ああ、あのにぎやかさが恋しいな」と寂しく思ったものです。
②辞めて後悔したこと
◎給料だけを見て次の職場を選んでしまった
◎何が嫌なのか明確にせず勢いで辞めた
◎半年すると前の保育園が懐かしく、恋しくなった
辞める前は「もう燃え尽きた、今すぐにでも辞めてしまいたい!」と思っていたのに、いざ辞めてしまうと「ああ、恋しいな」と後悔する方は少なくないでしょう。
また前の職場と転職先を比べた時に、転職先の悪い点ばかりが気になり「前の保育園の方が良かった」なんてこともあるかもしれません。
転職前に誰かに相談するなど、何かしらのアクションをとってみることをオススメします。
後悔しない方法
◎どんな気持ちで保育士になったか思い出す
◎辞めたい理由をはっきりさせる
◎転職活動は焦らず・計画的に
◎勢いでやめない・第三者に相談する
◎転職案件を複数検討する
辞めたいのに辞められない理由
「辞めたいのに、辞める決断ができない・・!」と思い悩んでいる方は、まずは自分の悩みと向き合ってみましょう!
悩みがモヤモヤとした状態では解決法も見えてきません。
この状態で転職活動しても、大失敗に終わってしまいます。
悩みを言語化して整理してあげると、自ずとやるべき行動が見えてくるはずです。
同時に「なぜ辞められないのか?」を自分で理解することも大切です。
そこで辞めたいのに辞められないときによくある理由3つご紹介しますね。
①次の仕事が見つかるか不安
保育士を辞めたいのに辞められない大きな理由としては「転職への不安」という方が多いと思います。
今の保育園を辞める決断をしても、次の仕事が決まらなければ生活に困ってしまいますので、この悩みを持つのは当然と言えるでしょう。
解決策としては「今の仕事を続けながら転職活動を進める」ことが挙げられます。
保育士の転職は転職エージェントの活用などで成功率が変わってくるので、サービスを上手に活用することも悩み解消に繋がります。
おすすめ転職サイト3選
転職サイトを比較したい方はこちらからどうぞ
【現役保育士が解説!】保育士向け転職サイトおすすめ24選【2024年4月最新】
②職場に迷惑がかかりそうで不安
職場に迷惑をかけることがハードルになっている方も多くいらっしゃります。
そのような時には区切りの良い年度末に向けて退職を考えてみましょう。
早め早めに転職活動を終わらせて園長に退職の意思を伝えることで、園も余裕を持って人員配置することができます。
とはいえ、年度途中だけど退職するのは全然アリですからね。
わたしも9月で転職したので全然心配する必要はありません。
その際も8月の中旬に内定が出たのでその時点で園長に退職します、と言いました。
いずれにせよ、早めの相談が大切です。
③「やめる」と伝えた後の人間関係が不安
保育園を「辞める」と伝えた後、実際に退職するまでの期間、職場の人間関係が悪くなることを心配される方も多くいらっしゃいます。
事実、わたしも「辞めます」と伝えた後、同僚からあからさまに冷たい態度を取られることがありました。
「やむを得ない理由」をきちんと伝えた、やれることをやった、その上でのあからさまな態度を取られました。
こちらの落ち度ではないので堂々としていましたが、やはり胸が痛みました。
とはいえ、辞めるまでの期間はお世話になった方々に感謝を伝える最後の期間であり、できることなら感謝の気持ちを持ってしっかり引き継ぎをしていきたいですね。
「辞めたい」と思いながら保育士を続けた場合に考えられる状況
「辞めたい」と思いながら保育士を続けることで起こるデメリットを紹介しますね。
◎ミスが増える
◎人間関係が悪化する
◎子供達のメンタルが不安定に
◎負のループに陥る
◎保育の仕事が嫌いになる
◎精神的に限界がきて仕事を続けられなくなる
ストレスを抱え、我慢を続けたまま仕事を続けると、意欲の低下からミスが増え、それにより怒られたり人間関係が悪化して、自分のメンタルの不安定さが子供達に伝染し、負のループが起こる、という可能性があります。
精神的に限界を迎えれば、鬱に陥るなど、仕事ができなくなることもあるでしょう。
かくいうわたしも仕事から帰る時に下血して救急車で運ばれました。
病院でお医者さんから一言「ストレスです。一週間入院してください」
わたしのように最悪のケースにならないためにも、早い段階で「決断」してくださいね。
一番大切なのは「あなたがどうしたいか」です。
他人からどう思われるか、迷惑がかからないかよりも、自分の意思で決断をした方が、最終的に幸せな人生につながっていきますからね。
辞めたい時に考えるべきこと3つ
「今の職場で10年後も働き続けていたいたいか?」と考えた時に「辞めたい」と思った方は、決断のために心の整理をしていきましょう。
本章では保育士を辞めたい方に考えてほしいことを3つご紹介します。
この3つを書き出すだけでも、取るべき行動が見えてくるはずです。
ぜひ、読むだけでなく、紙とペンを準備し、「行動」してみてくださいね。
①なぜ辞めたいのか〜みんなの辞めた理由3選〜
まず、保育士を辞めたい理由を具体的に書き出してみましょう。
この記事でもたくさんのよくある理由をご紹介してきました。
人間関係が大変
お給料が低すぎて困っている
仕事時間が長すぎて燃え尽きてしまった・・
それらを再度眺めてみて、あてはまるものを書き出すだけでも、心の整理につながります。
自分の心となかなか向き合えない・・!
と言う方はこちらの記事も合わせてどうぞ
②そもそも保育士を辞めたいのか?今の職場が嫌なだけなのか?を考える
「保育士を辞めたい」と考えている方は、保育の仕事自体が嫌なのか、それとも今の職場が嫌なだけなのかを考えてみてください。
おそらく、後者の方が多いかと思います。
なぜなら保育士のほとんどが「子供が好き」という動機で、この仕事を選んでいるはずだから。
だとすると、職場を変えるだけで、今の悩みは解決するかもしれません。
その場合は、前向きに転職を考えてみてください。
③何が自分を踏みとどまらせているか
最後に、あなたが今、辞めることを決断できずにいる理由を考えてみましょう。
転職への不安が大きいのであれば、まずは転職エージェントへの相談から入ってみることもオススメです。
人に話を聞いてもらい、自分の話を言語化しているうちに自分の困りごとに気づけたり、転職の具体的なイメージが持てるようになったりします。
また、この後にご紹介しますが、辞めた後の流れ、転職の流れを「具体的に知る」ことでも、行動や決断につながりやすくなります。
ぜひ読んでみてくださいね。
保育士を辞めた後の選択肢
今後の可能性を知るために、保育士を辞めた時の選択肢を考えてみることもオススメです。
以下に、辞めた後の選択肢をいくつか提示するので、参考にしてみてくださいね。
①分野の異なる保育職(小規模保育・院内保育など)
保育士の働き方は一つだけではなく、民間サービスも含めると多種多様な職場があります。
保育に関わる仕事の種類を知ることで、あなたらしく働ける場所のヒントがいつかるかもしれません。
一例ですが、保育関連の仕事としては、以下のようなものが挙げられます。
◎児童養護施設
◎小規模保育園
◎院内保育園
◎企業内保育所
◎家庭的保育
◎一時預かり施設
◎ベビーシッター
◎幼児教室
◎子供用品の販売会社
②パートなどの負担の少ない雇用形態に変える
子育ての両立が大変など、人によっては雇用形態を変えることで負担なく働ける可能性があります。
正社員の他にも臨時保育士や派遣保育士、フリーランス保育士といった働き方もあります。
どの働き方が一番負担なく働けるか、一度考えてみてくださいね。
今の職場を辞める方法
ここでは今の職場を辞める方法をお話しします。
①退職時期を決める
まず、退職時期を決めましょう。
一番辞めやすい時期は、年度替わりの3月末退職です。
保育園によっては就労規則に「退職の場合は○ヶ月前に申し出ること」などの記載がありますので、事前に確認しておきましょう。
法律上は月の「前半」か「前月」までに申し出れば退職できることになっています。
ちなみに、これは年度途中の退職を希望する場合も同様です。
職場への配慮をする場合には「3月末で退職します」と、退職が決まった時点では山に伝えるのがオススメです。
保育士の募集は秋頃から始まることが多いです。
自身の転職活動にしても、保育園側の求人募集にしても、余裕を持って準備することができますよ。
②退職前から転職活動を開始する
退職時期を決めたら、転職活動をしましょう。
転職エージェントに「いついつまでに転職したいです」と意向を伝えて転職活動を行います。
ちなみに今在籍している保育園には、絶対バレないようにしてくださいね。
「あいつは裏切り者だ」なんて噂はあっという間に広がります。
たとえ仲の良い同僚であっても噂を広められて、村八分に合う危険性があります。
③転職が決まってから会社に辞職の意思を伝える〜引き止めの断り文句も考えておく〜
転職が決まったら、早めに職場への退職の意思を伝えましょう。
9〜10月ごろに次年度の意向調査がある保育園もあります。
その際に伝えるのもよいでしょう。
保育士は人手不足なので100%引き止めにあいます。
そのときに相手が「それなら仕方ないね」と言うような退職の理由を準備しておきましょう。
転職は大きな決断です。
覚悟も大切になってきます。
退職すると決めたら、引き止められても揺るがない覚悟で「辞めます」と宣言するように準備しましょう。
おすすめの無難な理由は「ここで培った経験を活かし、キャリアアップしたいです」や、「家族の介護のため」です。
ちなみに、嘘の退職理由は必ずバレます。
ただ馬鹿正直に「人間関係がクソだからです!」と言う必要もありません。
本当の理由をオブラートに包んで柔らかく、相手も気持ち良く納得できる伝え方を心がけてくださいね。
④業務の引き継ぎを行う
保育園の退職の意思を伝えたら、業務の引き継ぎを行います。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように去り際も美しくしましょう。
ちなみに、わたしも前倒し前倒しで引き継ぎをしたものの、退職日も激務で同僚たちから「退職日なのに大忙しね!」と大笑いされたものです。
どれだけ前倒しにしていても最終日までほんとうに忙しくなることは覚悟してくださいね。
保育士を辞めたい時によくある疑問
保育士を辞めたい時によく抱く疑問について解説していきます!
①保育士を辞めたくなった時の相談先は?
保育士を辞めたいとなった場合、同僚保育士や友人、親に相談する方もいるかもしれません。
しかし、「前向きに転職を考えている」「より働きやすい職場に転職したい」という方は転職エージェントに相談するのが断然オススメです。
保育転職エージェントは保育分野の求人情報を集め、転職をしたい保育士と採用したい保育園をマッチングするサービスです。
保育転職エージェントは、一人だと大変な転職準備をサポートしてくれます。
また、保育業界の情報もたくさん持っているため、条件や希望を踏まえて、あなたにピッタリな転職先を紹介してもらえるのも魅力です。
「自分に合った保育園で働きたい!」と考えている方は保育転職エージェントに一度相談してみるとよいでしょう。
こちらの記事が参考になりますよ
【現役保育士が解説!】保育士向け転職サイトおすすめ24選【2024年4月最新】
②保育士を辞める時の伝え方・退職理由は?
保育士を辞めるか迷っている方の中には「どのように辞めることを伝えればいのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
退職を伝える時には
「どうして辞めたいのか?」と理由を必ず聞かれます。
嘘はつかずに、正直に、でもオブラートに包んで伝えることが大切。
また給料や人間関係などの不満を伝えた場合、改善案などを出されて引き止められることも往々にしてあります。
そのような場合には感謝を伝えた上で、「自分の決意は固いです」とお伝えするのが良いでしょう。
<div class=”concept-box5″>
◎新たな環境で、さらにスキルアップをしたい
◎より自分自身のスキルや経験を活かせる職種に挑戦したい</div>
などはテッパンの退職理由です。
③辞めると伝えた後の職場の過ごし方
辞めることを伝えた後、職場の人間関係がギクシャクしてしまうこともあります。
私も辞めると伝えた途端そっけない態度を取られて「本当に転職すべきだったのか?」と思い悩みました。
辞めるまでの期間は過ごしにくい時間が続く場合もありますが、明るい未来に向けてできることに向き合っていきましょう。
④保育士を年度途中で辞めても大丈夫?
結論:年度途中でも大丈夫!
ただ、「明日辞めます!」はNGです。
保育士はどうしても指数があるので、いきなり辞めてしまうと周囲にも迷惑がかかります。
辞めるのに快く送り出してもらえません。
また、法律でも退職月の前半か前月には雇用者に伝えなければならないとされています。
ただ、体調や精神的に限界の方は医療機関に相談するなどして、早めに辞める決断をした方が良いでしょう。
⑤保育士の求人の探し方や転職はどうする?
保育士の求人を探す方法は以下の通りです。
◎保育の求人情報サイト(転職エージェント)を活用する
◎転職サイトで探す
◎ハローワークで探す
◎卒業大学や専門学校に求人情報を問い合わせる
◎親や友人の紹介
◎地域の広報誌やフリーペーパーの求人欄を見る
オススメはやっぱり転職エージェントです。
働きながら転職活動するのは大変です。
休みの日には見学・面接などハードスケジュールに。
さらには履歴書・職務経歴書も準備しなければなりません。
転職エージェントなら履歴書・職務経歴書の添削もしてくれます。
自信を持って、効率化したいなら保育の求人情報サイト(転職エージェント)一択です。
保育士の転職エージェントであれば、自分で1から転職先を探すのが大変な方でも、無理なく転職活動ができますよ。
プロの転職アドバイザーがあなたの悩みを踏まえて転職をサポートしてくれます。
自分に合う転職先が見つかりやすいです。
また自分では交渉しづらい労働条件も転職アドバイザーがやってくれますからね。
なんと利用料も無料です。
利用しない手はありませんね。
保育士を辞めたい人は一人で悩まず相談を!
まとめ
保育士が辞めたいと感じるタイミングや理由、辞めたいと感じた時の対処法や具体的な退職の流れなどをご紹介しました。
子供の大切な命を預かる保育士は、責任の重さから相当なプレッシャーがかかる職業です。
わたしもお昼寝の時に「赤ちゃんの呼吸が止まってるんじゃないかな?」と何度も呼吸確認しました。
また業務負担や人間関係のストレスも多く、体力や精神面でも大きな負担を強いられています。
今の職場で働き続けるのが辛いなら、転職を考えてみることもオススメです。
人生の大半を仕事が占めます。
仕事が辛い=人生が辛い、ということ。
自分に合った転職先を見つけて、人生を好転させるきっかけを作りましょう。
キャリアの選択にこれが正しいというルールはありません。
とはいえ、自分の選んだ道を「正解にしていく」ことはできます。
「自分一人ではどうすればいいかわからない」と迷った時には
友人・知人に話を聞いてもらったり意見をもらったりしましょう。
お問い合わせから、私に相談してもらっても大丈夫ですからね。
おすすめ転職サイト3選
転職サイトを比較したい方はこちらからどうぞ
【現役保育士が解説!】保育士向け転職サイトおすすめ24選【2024年4月最新】